写真館 二千年一夜




2006年1月29日











































2006年1月29日





































2006年1月29日





































三郎島の朝景
岡山県寄島町
2006年2月5日





寄島町の沖合いに小さな島(寄島)があり、島全体が瀬戸内海国立公園に指定されています。
島の南側は昔ながらの自然であり、 特に瀬戸内海では今やほとんど見ることができない自然海岸が残されています。
沖には、粗粒花こう岩から成る三つの島(三郎島) が相互に約6mの間隔をおいて規則正しく並び、干潮時には陸続きになります。



〜goodtimeの追想〜

〜1月29日〜

5時00分前、夜空に星が広がり空は澄み切っているようだが、ちょっと体感温度が暖かいのが気になりながら家を出発。
ここ数日、霞が発生するほど暖かい陽気だったこともあり、自分の描いた絵になるかどうか心配だった。
6時頃に現地到着。
しばらくして空が少し明るくなると三郎島の位置も肉眼で把握出来るので、
太陽が昇る位置を方位磁石で確認して構図を決める。
3つのコブになっている島のどこに太陽を入れるかは撮り手のセンスであり、
簡単なようで実は難しい被写体である。
穴場的撮影スポットだと思っていたが、時間が経つにつれて1人、また1人とカメラマンがやってきて、
最終的には20人ほど集まり、県内の日の出スポットとしては有名な場所だったようだ。

今回の撮影に去年購入した300mm(F2.8)の望遠レンズに3倍テレコンバーターを持参して撮影に挑んでみた。
初めて使う機材に戸惑いながらも撮影開始。
今までファインダーを通して見れなかった被写体が見れる喜びは一際嬉しい反面、操作が難しい。
デジカメならその場で確認出来るが、フィルムはその場限りの勝負で緊張感がある。
それがフィルムならではの楽しさかもしれない。
この後、水仙撮影のため六島へ向かう船の出発時間の関係上早々と切り上げるが、
片付けて車に向かう途中、空がとてもきれいだったので思わず機材を出して撮影。
その後、船の出発に合わせて急いで笠岡へ向かった。


〜2月5日〜

先週に引き続き、今朝も寄島へ向かうことにした。
先週は、空気の鮮明度がイマイチだったが今回はマイナス4度とかなり冷え込むとなれば、抜群の鮮明さを期待出来る。
現地に着いたのは6時30分。先週より1時間ほど遅く着いたが誰もいなかった。
早速、機材をセットしにポイントへと向かう。
今回はカメラ1台しか持参しなかったので、300mm(F2.8)の望遠レンズに3倍テレコンバーターを装着して日の出を待つ。
肉眼ではわからなかったがファインダーを覗いてみると瀬戸大橋が見えることに驚いた。
前回訪れた時は霞かかって見えなかったが今日はそれだけ空気が澄み切っている証拠。
瀬戸大橋、太陽、三郎島、漁船、この4つの役者のうち何を主役に持っていくか・・・
それによって構図が大きく左右されるのであった。

7時10分、太陽が顔を覗かすと撮影スタート。
太陽が昇るスピードは思いのほか速く、
また超望遠レンズ仕様にしているものだから構図が限られ、
カメラ1台しか持参しなかったのが仇となり、せっかくの澄み切った空で思うような撮影が出来なかったのが残念で、
やはり2台体制で撮影に挑むべきだと後悔した。
澄み切った空は美しい景色を見せてくれるが、
逆に霞みが少しあった方が太陽の眩しさをカットしてゴーストが出にくいので日の出撮影はしやすい。
実際に2日間の仕上がったフィルムを見比べてみると同じ太陽の位置でも2日目の方に殆どゴーストが現れており、
澄み切った空気の日の出撮影は昇った瞬間が勝負だと思った。





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