写真館 二千年一夜

































































































































































結城神社
三重県津市
2006年3月18日





結城神社は後醍醐天皇を奉じて「建武新政」の樹立に貢献した結城宗広公を祀ってあります。
ここは古くから結城の森と伝えられ、結城塚とか結城明神と呼ばれ崇められています。
2月中旬〜3月中旬には、境内に約300本のしだれ梅が咲き誇ることで有名。


〜goodtimeの追想〜

大阪で用事を済ませた翌朝、前々から行ってみたいと思っていた結城神社のしだれ梅が、
例年より見頃が遅れていることから今が見頃だと知り、行く機会が訪れた。
本当は混雑を考えてもっと早く現地に着きたかったが、大阪を始発の5時に出ても3時間かかるので現地には8時頃到着となる。
ただ、今日の天気は曇りの予報なので朝一の陽射しは期待出来ずあまり面白くない。
曇りという予報だったが、ホテルを出た時は、月が出ていたのでこれは嬉しい誤報かと思った。
しかし奈良から関西線に入り深い霧に包まれながら山道を走り、そして霧が晴れた頃には曇り空となっていた。
津駅の隣の阿漕駅が結城神社の最寄駅となる。
8時20分、阿漕駅に到着。
駅を出ると驚くほど古い駅舎に驚かされ、
切符発券機もなく、津市の隣駅なのにローカル路線の風景。
もちろん駅前にバスやタクシーの姿も無く、駅から結城神社までそんなに距離が無いので歩くことにした。

静かな土曜日の朝の街中を歩き、ざっと15分くらいで結城神社に到着。
開園時間が9時だったが、土日の混雑を考慮して少し早く開園。
早速撮影にとりかかろうとしたその時、園内にはまさかの「三脚禁止」の立て札が。
ところが三脚を使っているカメラマンがいたので、相変わらずマナー知らずだなぁと思ったが、
混雑の少ない朝は、三脚を使わせてくれるとのこと。
しかし入口に堂々と「三脚使用禁止」と書かれているのに、園内で三脚を使うと廻りの目線が気になる。
オマケに係員の口調にトゲがあったので、やっぱりカメラマンをあまり歓迎してはいないようだ。
過去に何かトラブルでもあったのかもしれない。
ここは気合を入れて手持ち撮影で挑んだ。
曇り空となるとシャッタースピードが上がらないので手持ちはかなり難しいが、
あまりに素晴らしいしだれ梅なので、ブレに気をつけながらシャッターを切った。

しだれ梅は綺麗だが、特にアクセントになるようなものがなく、
ただ綺麗なしだれ梅というのが印象。
晴れていれば青空を入れて結城神社のしだれ梅と言えるような絵になるのだが、
園内でもっとも美しいと思う場所を選んで、その場所を集中的に撮影して終了した。
念願だった結城神社は、思ったほど感動も無く私にとっては撮影に不向きな場所だった。
外に出ると、しだれ梅ではないがピンクと紅が並んだ綺麗な梅があり、
ここに来て一番綺麗だと思う瞬間に出会ったのが、しだれ梅じゃなかったのが残念である。





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