写真館 二千年一夜




掛頭山の雲海
広島県芸北町
2006年11月5日





標高1126mの山頂からは、遙か遠く安芸・佐伯・周防・石見の連峰が眺められ中国山地を一望できる大パノラマが広がり、
登山愛好家はもちろん雲海が見られる山として知られ、
山頂付近に群生するカシワの木は、町天然記念物に指定されている。


〜goodtimeの追想〜

秋穂の花火が終わってそのまま芸北へ向かう。
ルートは大竹から186号線を北上する道を選んだが、
弥栄ダム附近が落石のため通行止めとなっているようだ。
狭い山越えの迂回路を走って再び186号線に戻りさらに北上。
今の時期なら山々が紅葉して走っているだけでも気持ち良さそうなものだが、
真っ暗闇の山道は同じ景色が延々と続くだけ。
イノシシやクマに遭遇しないかヒヤヒヤしながら運転していたので睡魔が襲ってくることはなかった。
国道191号線を北上して24時30分、掛頭山に到着した。

気温は0℃〜4℃とかなり冷え込んでいる。
霧は期待出来そうな感じではあるが今のところまだ発生しておらず
月明かりで星空撮影も出来ないので朝が来るまで車内待機。
5時を過ぎたあたりから徐々に活動開始。
しかし狙い通りの霧は発生せず、やはり雨不足で霧が出ないのだろうか。
雲もかかっており、これでは澄み切った空すら期待出来そうにない。
雲海シーズンということでカメラマンは20名以上の賑わいとなっているが、
霧ではなく霞みかかった光景にどういう絵に仕上げているのか興味深い。
あまり撮影する気になれなかったが、太陽が昇りだした瞬間、
スキー場の山肌が反射してちょっと面白い光景となった。
色付いた葉とススキ、霧か霞みかわからない背景を今回は脇役に廻ってもらいシャッターを切った。
カメラマンの群れから離れた場所での撮影なので、
自分だけ、自分ならではの写真が撮れたのではないかと満足感はあった。

7時25分、掛頭山を下山。
その後、気になっていた滝山峡に寄ってみる。
「奥滝山峡」という幟があったので行ってみたが何とも不気味な場所で後を引き返してしまった。
芸北の秋はまだ少し早いようで例年より1週間遅いのなら来週くらいが良いかもしれない。





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